11Apr
花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉、ヒノキ花粉、ブタクサ花粉などさまざまです。ここでは、ヒノキ花粉症について詳しく紹介します。
この記事の目次
ヒノキ花粉症とは
ヒノキ花粉症は、ヒノキのアレルゲンが体の粘膜に付着するとアレルギー反応が起こり、くしゃみや鼻水などさまざな症状が引き起こされる症状をいいます。
ヒノキ花粉が飛散する時期
ヒノキ花粉は、例年3月~5月頃に飛散のピークを迎えます。日本は北と南では気温に差があるので、花粉の飛散のピークは、地域によって差があります。それぞれの地域の2018年のヒノキ花粉のピークは以下の通りです。
九州‥3月下旬~4月上旬
中国‥4月上旬
四国、関西、関東‥4月上旬~中旬
東北‥4月(飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはないようです)
ヒノキは風によって受粉を助けてもらう風媒花です。雄花は一定の気候になると受粉のために開花し、成長した花粉を一斉に飛ばし始めるので、毎年ある程度飛散する時期が決まっています。住んでいる地域はいつ頃ピークを迎えるのかを把握してしっかり対策を立てましょう。
ヒノキ花粉症の症状
ヒノキ花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、涙などです。これらの症状は、体がヒノキの花粉を異物と判断し、花粉を体の外に出そうとするために起こる反応です。
ヒノキとスギの花粉の飛散時期は重なっています。そのため、ヒノキ花粉症とスギ花粉症の両方を持っている人は、スギ花粉の飛散が終わってもヒノキ花粉が飛散しているので、5月上旬頃まで症状が続くことがあります。
また、スギとヒノキ両方が飛散している時期は、症状がより強く現れることがあるので注意が必要です。
ヒノキ花粉症の主な症状は目や鼻、喉など首から上の部分に現れますが、重症化すると倦怠感や集中力の低下、熱感など全身に症状が現れることもあるので注意が必要です。
敏感肌の方は、花粉など外部からの刺激から肌を守るバリア機能が低下しているので、花粉が原因で肌荒れなどの肌トラブルが起こることがあります。花粉によって起こる皮膚トラブルを「花粉皮膚炎」といいます。
皮膚がデリケートになっているときには低刺激の化粧品を選び、いつもより優しく肌をいたわりながらスキンケアを行いましょう。
ヒノキ花粉症の対策法
ヒノキ花粉の対策法は、ヒノキ花粉症だけでなく、全ての花粉症に通じるものなので、花粉症が気になる方は意識して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
外出するときはマスクやメガネを着用する
普段はコンタクトを利用している方も、花粉の季節はメガネを使うと花粉の侵入を防ぐことができます。マスクを使うときはマスクの間にガーゼを挟んでおくとより効果的です。
帰宅時は花粉を払い落とす
洋服の素材によっては花粉が落ちにくい素材もあります。花粉の季節はなるべく表面がツルツルしたものが花粉がつきにくく落しやすいのでおすすめです。家の中に入る前に手で払うなどして、花粉を落とすことを習慣にしておくとよいでしょう。
帰宅後は手洗い、うがい、洗顔で花粉を落とす
帰宅後の手洗いとうがいは習慣にしているという方も多いのではないでしょうか。手洗いとうがいはもちろんのこと、顔にも花粉は付着しているので洗顔も早めに行いましょう。また、鼻の中にも花粉が付着しているので、鼻の症状が気になる方は、鼻をかんで鼻の中の花粉をおとしましょう。
洗濯物や布団は外に干さない
花粉が多く飛散している時期は、洗濯物や布団を外に干すと大量の花粉が付着する可能性が高いです。花粉が気になるときは部屋干しや乾燥機で対応しましょう。
フィルター付きのエアコンや空気清浄機を利用する
最近は、花粉をしっかりキャッチする空気清浄機が出ているので、部屋の中の花粉が気になるときに利用してみてはいかがでしょうか。また、部屋に入った花粉は床に落ちて溜まるので、まめに掃除を行うことを心掛けておきましょう。
ヒノキ花粉の飛散は今がピークを迎えている地域が多いので、ヒノキ花粉が気になる方は、しっかりと対策を行いましょう。