5Feb
肌にハリがなくなってきたと感じると、鏡を見るたびにがっかりしますよね。更年期はたるみに悩み人が増えます。閉経後には「全体的なたるみが目立つようになった」と肌の衰えを感じる人もいるようです。
ここでは、「肌のハリのメカニズム」や「ハリがなくなる原因」、「ハリを保つケア方法」を紹介します。
この記事の目次
ハリ肌とは
何となく肌に弾力がなくなるとハリがなくなってきた‥と感じるものですが、ハリがある肌とはどのような肌なのでしょうか。
『ハリのある肌とは、みずみずしく肌がぴんと張っていて弾力がある若々しい肌のこと』です。
ハリがなくなってくると、皮膚が垂れ下がり、ほうれい線やフェイスラインのたるみなどが目立つようになり、老けた印象が強くなります。そのため、若々しさを保つためには、まず、肌のハリを保つことを心掛けておかなければいけません。
ハリ肌のメカニズム
肌は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層で構成されています。表皮はわずか0.02㎜しかなく、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーはこの部分で行われるので、キレイな肌になるかどうかは表皮で決まると言っても過言ではありません。
真皮は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸で構成されています。コラーゲン、エラスチンが網目状に張り巡らされ、その隙間にあるヒアルロン酸が水分を保持しています。この3つの成分が表皮を下から支えてハリや弾力を維持しています。
肌のハリのために最も重要な部分は真皮層です。皮下組織は、美容にはあまり関係がなく、静脈や動脈が通っており、肌に栄養を届けたり、老廃物を運搬する役割をはたしています。真皮層が肌のハリや弾力を維持する重要な部分なので、真皮層を構成する3つの成分の役割を詳しく説明します。
コラーゲン
丈夫なタンパク質からできた線維であり、真皮層の約70%をコラーゲンが占めています。真皮層ではコラーゲンが網目状に張り巡らされており、表皮を支えるスプリングのような役割を果たしています。
エラスチン
エラスチンもコラーゲンと同様にタンパク質でできた線維です。ゴムのような弾力があり、コラーゲンをまとめる束のような役割を果たしています。エラスチンが減少してくるとたるみやしわなどが起こりやすくなります。
ヒアルロン酸
コラーゲンとエラスチンの隙間を埋める水分をたっぷり含んだ弾力があるゼリー状の成分です。スポンジの役割を果たしています。この3つの成分は、真皮層に存在している線維芽細胞によって生み出されています。線維芽細胞の力が衰えるとコラーゲンが変性したり減少してくるので、肌のハリや弾力が低下します。
肌のハリがなくなる原因
ハリがなくなる原因と言えば加齢を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ハリの低下の原因は加齢だけではありません。
● 紫外線によるダメージ
● 活性酸素による酸化
● 女性ホルモンの減少
● 生活習慣の乱れ
● 喫煙
などさまざまな原因があります。肌のハリを保つためには、スキンケアだけでなく生活習慣の見直しも行いましょう。
肌のハリを保つケア
保湿ケアとUV対策
乾燥はさまざまな肌トラブルの原因になります。乾燥はバリア機能低下を招き、肌のハリにも影響を与えるので、スキンケアを行うときは、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなど保湿効果が高い成分が配合された化粧品などを使用してしっかり保湿を行いましょう。
これらの成分は真皮層を構成している成分なので、成分を補うことで真皮層の機能を高め、ハリや弾力を保つことができます。
また、紫外線のUV-Aは真皮にまで届きコラーゲンやエラスチンを破壊する作用があります。UV-Aは雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日や日当たりの良い家の中でもUVケアが必要です。保湿ケアとUV対策で肌のハリを保ちましょう。
表情筋を鍛える
皮膚を支えている表情筋が衰えてくると皮膚がたるみハリがなくなってきます。表情筋を鍛えるとコラーゲンの生成が促進され、肌のハリを保つことができます。表情筋のエクササイズを毎日のスキンケアに加えてみてはいかがでしょうか。
マッサージ
血行やリンパの流れを促進するマッサージを行うと肌のむくみやたるみを改善することができます。マッサージをするときは、肌を強く擦ると肌トラブルが起こることがあるので、肌に刺激を与えなないようにクリームなどをたっぷり使い、優しく行うことが大切です。
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