9Apr
「最近抜け毛が増えてきたのは年齢のせいではないか」と思っている方も多いかもしれません。女性の抜け毛には女性ホルモンの分泌量が大きく関係しています。
ここでは、女性の抜け毛の原因を詳しく紹介します。
この記事の目次
自然に抜ける髪の毛
髪の毛には生えては抜けるを繰り返す「毛周期」というサイクルがあります。毛周期のサイクルは3年から6年といわれているので、成長を終えた髪の毛は自然に抜けていきます。
自然に抜ける髪の毛の量は1日50本~100本ほどです。この抜け毛は成長しきった状態なので、ハリがあり、毛根が白く膨らんでいるという特徴があります。
細く短く、毛根が黒く形がいびつな抜け毛は、自然に抜ける髪の毛ではないので、抜け毛の状態を見て自然に抜ける髪の毛かそうではないかを判断しましょう。
女性の抜け毛の主な原因
女性の抜け毛は、年齢とともに女性ホルモンの分泌量が減ってしまうことで毛根に栄養が回らなくなり、髪の毛が弱ってしまうことが原因で起こることが多いです。
髪の成長は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンと深い関わりがあります。しかし、40代を過ぎるとエストロゲンの分泌量は極端に減少してしまうので、髪の成長に影響が現れ、髪が弱って痩せてしまい、抜けやすくなります。
男性の薄毛は主に男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの増加が原因といわれており、生え際や頭頂部を中に進行していきます。毛髪が産毛のようになって抜け落ち、頭皮が完全に露出するのが特徴です。
これに対しエストロゲンの不足による抜け毛は、全体のボリュームがだんだんと減少し、髪が全体的に薄くなるという特徴があります。
女性ホルモンが減少する原因
女性ホルモンのバランスが崩れる主な原因は「更年期と生活習慣の乱れ」です。
更年期
女性は40代を過ぎた頃から卵巣機能が衰えていき、閉経を迎えます。この閉経を挟んだ前後10年は更年期と呼ばれ、この時期になると卵巣から分泌されるエストロゲンが急激に減少し、ホルモンバランスに乱れが起こります。
また、更年期は心にも不調が現れ、ストレスを受けやすく鬱のような症状が現れることがあります。髪の成長を促進する自律神経の働きも弱まるため、しっかりしたケアが必要になります。
生活習慣の乱れ
ホルモンは、自律神経や内臓の働きに影響されるので、これらの働きを阻害するような生活習慣の乱れはホルモンの分泌慮に影響を及ぼします。特に極端な食事制限を行うダイエットや睡眠不足が続くと、ホルモンバランスが崩れやすくなるので注意が必要です。
食事制限によるダイエットを行うと、栄養が偏り髪にも十分な栄養が届かなくなります。また、睡眠不足は血行不良や低血圧を招く恐れがあります。
抜け毛改善のための生活習慣
栄養バランスがとれた食生活
健康な髪を維持するためには良質なタンパク質を含んだ食品の摂取が必要です。また、エストロゲンの分泌を促進する作用がある大豆製品を摂ると効果的です。
適度な運動
ウォーキングなど軽めの運動で構わないので、適度な運動を行うことも大切なことです。
ストレス解消
ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れやすくなるので、趣味を楽しむなど自分なりのストレス解消法を見つけ、なるべくストレスをためない生活を心掛けましょう。
禁煙
ニコチンには血管を収縮させて血行を悪化する作用があります。そのため、毛根につながる毛細血管にも悪影響を及ぼすので、喫煙の習慣がある人は、タバコの本数を減らすか禁煙にチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。
抜け毛の改善のためにはヘアケアだけでなく、生活習慣も重要なポイントになります。しっかりヘアケアをしているのに抜け毛が治まらないという方は、生活習慣の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。