11Jan
鼻から唇の端にかけてできるほうれい線が目立つようになってくると、老けた印象がぐっと強まります。ほうれい線はメイクで隠すことができないため、なるべくほうれい線ができないようにと気を使い、重点的にケアを行っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ほうれい線のメカニズムやできる原因などほうれい線について詳しく紹介していきます。
この記事の目次
ほうれい線のメカニズム
年齢とともにコラーゲンやエラスチンなど、肌に弾力を与える成分が減少していくと、皮膚は下へ下へと下がっていきます。そのときにできる「たるみが深くなるにつれてできるしわ」がほうれい線です。
しわには、小じわ、中じわ、陥凹(かんおう)じわ、表情じわ、垂れじわといういくつかの種類があります。ほうれい線は陥凹じわの1つで、このしわは、小じわや中じわよりも深い構造的なくぼみが認められています。
ほうれい線の原因
表情筋の衰え
頬の筋肉の衰えからくるたるみがほうれい線の原因になります。
加齢とともに筋力は衰えてきます。表情筋も加齢とともに衰えてくるので、普段から頬の皮膚がたるまないように表情筋を鍛えるトレーニングを行うことが大切です。普段から顔の筋肉を意識的に動かす習慣をつけておくとよいでしょう。
また、同じような表情筋の形を作っていると表情筋が委縮してくるので、絶えず笑顔を作っている方は、唇を前に突き出すような表情を作るなど、違う表情を意識して作ることを心掛けておきましょう。
乾燥と紫外線
紫外線はコラーゲンを破壊する作用があります。
コラーゲンが壊れてしまうと、肌の弾力は低下し、たるみやしわが起こりやすくなります。また、紫外線を長く浴びていると肌の水分が奪われ、乾燥してきます。肌が乾燥してくるとコラーゲンやエラスチンを産み出している細胞の活動が鈍り、ハリや弾力も低下していきます。
夏の日差しが強い季節だけでなく、紫外線は一年を通してケアが必要です。乾燥もたるみやしわの原因になるので、肌が乾燥しないように湿度に気をつけ、しっかり保湿ケアを行うなど乾燥対策も心掛けておきましょう。
皮下脂肪
皮下脂肪が真皮にダメージを与えることでエラスチンが破壊されることから、皮下脂肪が多い人は、肌の弾力が低下しやすいと言われています。
また、脂肪細胞は肌にダメージを与える物質を放出するため、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を低下させる原因となります。そのため、皮下脂肪をためないような食生活を心掛けることもほうれい線の対策になります。
生活習慣
睡眠不足や夜更かしは美肌に悪影響を及ぼすということはご存知だという方も多いのではないでしょうか。
入眠後3時間は成長ホルモンが最も分泌されるお肌のゴールデンタイムと呼ばれており、ターンオーバーが最も活発になる時間帯です。この時間に質の良い睡眠をとると肌の老化を防ぎ、健康な肌を作ることができます。
また、運動不足になると血流や代謝が悪くなり、肌に必要な栄養が行き届かず老化が進むので、適度な運動を行うことも心掛けておかなければいけません。
その他、偏食や過度な食事制限によるダイエット、ストレス、喫煙も肌の衰えを招くので注意が必要です。規則正しい生活、バランスがとれた食生活、適度な運動を心掛けておきましょう。
姿勢
スマートフォンの操作をするときに猫背や首猫背になる人が多いと言われています。この姿勢になると顔がたるみやすくなります。
また、猫背になると代謝が落ち、栄養が行き渡らなくなることもたるみの原因になると言われているので、スマートフォンを操作するときだけではなく、常に姿勢には気をつけて正しい姿勢を心掛けておくことも大切です。
口の中で舌をぐるぐる回す「べろ回しのエクササイズ」など、簡単なエクササイズもほうれい線の予防に効果的です。生活習慣の改善、毎日のケア、簡単なエクササイズを意識した生活を始めてみてはいかがでしょうか。