16Dec
40代、50代は体や肌に変化が起こりやすい年代です。
この年齢を迎えて、今まで使用していた化粧品が急に合わなくなったという方も多いかもしれません。
もしかしたらそれは、化粧品が合わなくなるだけでなく、ひどいときには、かぶれや湿疹などの症状が現れるという加齢性敏感肌の症状かもしれません。
加齢性敏感肌は、顔だけでなく腕や足などにも出ることがあり、悪化すると黒ずみになることもあります。
早めに対処しなければシミになってしまったり、通常のスキンケアでは対処できないような状態になってしまうことがあるので注意が必要です。
この記事の目次
加齢性敏感肌とは
年齢とともに肌の水分量は低下し、肌が乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すると、外部の刺激から守るバリア機能が低下し、敏感肌になってしまいます。
これが加齢性敏感肌です。
肌には、バリア機能の働きや保湿に関わりがある天然保湿因子が存在します。
天然保湿因子は、肌に存在しているタンパク質が酵素によって分解されることで作られますが、この酵素は加齢によって活性が低下してしまうので、年齢を重ねると天然因子の量が減少してしまいます。
天然因子の量が減少すると、バリア機能が低下して加齢性敏感肌が引き起こされます。
加齢性敏感肌の症状とは
加齢性敏感肌になっていても症状がひどくなるまで気づかなかったという方も少なくはありません。
今まで使用していた化粧品が肌に合わなくなり、ニキビがシミなど肌トラブルが起こりやすくなってきたときは加齢性敏感肌になりかけている可能性があります。
加齢性敏感肌の初期の症状は、肌がかさつくようになり、かゆみが起こります。
乾燥が進むと肌がかさつくようになります。さらに、かゆみが出てきたときは加齢性敏感肌の可能性が高いので気をつけたほうがよいでしょう。
かゆみは特に顔に出やすい症状です。
症状が悪化すると炎症や湿疹、腫れなどが起こることがあるので注意が必要です。
かさつきやかゆみが気になるときは、早めに皮膚科に行ったほうがよいのですが、皮膚科ではステロイド剤が処方される可能性があります。
ステロイド剤の使用に抵抗がある方は、保湿ケアをしっかりと行うようにしましょう。
初期症状が起こったときのケア方法
初期症状が起こったときは、しっかり保湿ケアを行いましょう。
保湿ケアに使用する化粧品は、使用する前に腕の裏などでパッチテストを行い、問題がないことを確認してから使用しましょう。
肌への刺激を避けるために、なるべく無添加で低刺激の肌に優しい化粧品を選びましょう。
保湿効果が高く刺激が少ない成分として、スクワレンやヴァセリンなどが挙げられているので、これらの成分が配合されているクリームなどを選んでみてはいかがでしょうか。
最近は、敏感肌の方のための化粧品も多く出ています。
敏感肌のケアを行いながらエイジングケアも行える化粧品も出ているので、まずはサンプルやお試しセットなどで、肌に合うかどうかお試しをしてから使い始めてみるのもよいのではないでしょうか。
ボディクリームで体もケアしよう
肌が敏感になるのは顔だけではありません。
体に敏感肌の症状が出ているときは、ボディクリームでケアを行いましょう。
ローションを使用しているので十分だと思っている方もいるようですが、ローションは油分が少なく水分が多いので、クリームを使用したほうが高い保湿効果が期待できます。
ボディクリームを選ぶときは、保湿成分がたっぷりと配合されているクリームを選びましょう。
シアバターやアロエエキス、オリーブ油など、肌に優しく保湿効果が高い成分が配合されているボディクリームがおすすめです。
ボディクリームも使用するときは、必ず事前にパッチテストを行い、肌に異常がないか確認してから使用しましょう。
敏感肌を招く生活習慣
食生活
偏った食生活をしていると肌に必要な栄養が不足してしまい、腸内環境が悪化すると肌の再生機能の低下が促進されます。
栄養バランスが摂れた食事を心掛けましょう。
ストレス
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、便秘や不眠、内分泌ホルモンの低下など体内バランスに変化をもたらします。
体内バランスが崩れると、肌のターンオーバーにも影響が出て普通肌が敏感肌へと変化することがあります。
睡眠不足
寝ているときに分泌される成長ホルモンは、日中の肌のダメージを回復させるために必要なホルモンです。
睡眠不足で成長ホルモンの分泌量が減少すると、外部の刺激を受けやすくなり、肌の角質が傷つき敏感肌を招きます。質の良い睡眠をとるようにしましょう。