27Feb
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれているほど美白効果が高い成分です。
高い効果が期待できる半面、副作用などの心配もある成分なので、ここでは、ハイロドキノンの効果や使用方法などを紹介します。
この記事の目次
ハイドロキノンの歴史
ハイドロキノンは、美白効果が高いことから副作用などの危険性もあり、以前は医師の管理下でしか取り扱うことができない成分でした。
ハイドロキノンを化粧品に使用することができるようになったのは、2001年に薬事法が規制緩和されてからです。まだ日本でのハイドロキノン配合の化粧品の歴史は浅いのですが、その美容効果は注目を集めています。
ハイドロキノンの美白効果
シミの予防
ハイドロキノンのには、メラニンの元となるチロシナーゼという酵素の働きを抑制する作用があります。また、ハイドロキノンには、メラニンを生成するメラノサイトの働きを弱める作用もあるので、メラニン抑制の効果が期待できます。以上のことからハイドロキノンはシミの予防に効果的です。
シミの改善
シミができるとしっかりケアを行わなければだんだん濃くなっていきます。黒くなってしまったメラニンの色を薄くするとシミも薄くなっていきます。ハイドロキノンには、黒くなったメラニンを薄くする還元作用があるので、シミの改善効果も期待できます。
ハイドロキノンが効くシミの種類
炎症後色素沈着
ニキビや傷、虫刺され、かぶれなどによって炎症が起きた後にシミなって色素沈着したものが炎症後色素沈着です。炎症後色素沈着は日常的に肌の表面にできやすいシミであり、ハイドロキノンは解消に効果的です。
老人性色素班
老人性色素班は、紫外線や加齢が原因でできるシミです。できてまだそれほど時間が経たないシミや薄いシミはハイドロキノンで改善が期待できます。
しかし、シミができてから時間が経ってしまい、輪郭がはっきりした黒くなってしまったシミや隆起しているシミはハイドロキノンだけで改善することは難しい場合もあります。
そばかす
そばかすには先天的なものと後天的なものがあります。遺伝的な要素があるそばかすや大人になってからできて定着していしまったしみはハイドロキノンだけでの改善は難しいといわれています。
しかし、継続して使用することで紫外線の影響などで濃くなってしまったそばかすはある程度薄くすることができるともいわれているので、薄いそばかすが気になっているという方は使用をしてみてはいかがでしょうか。
肝斑
肝斑は、頬に左右対称にできる女性ホルモンと深い関わりがあるシミです。女性ホルモンと関わりがあることから専門機関でレーザー治療を受けても改善できません。
肝斑用に市販の飲み薬があるので、飲み薬とハイドロキノン配合のクリームなどを併用していくとある程度薄くすることが可能だといわれています。
ハイドロキノンを使用するときの注意点
ハイドロキノンの濃度を確認する
化粧品に配合されているハイドロキノンの濃度は、1~5%くらいのものが多いです。
濃度が高いほど高い効果が期待できるので、高濃度配合の化粧品を選ぶ方もいるようですが、4~5%と高配合されている化粧品は即効性が期待できますが、その分刺激も強くなります。
肌が弱い方は特に事前にパッチテストを行い肌に合うか確認してから使用しましょう。初めて使用するときは、1~3%くらいの刺激が弱いものから使い始めることをおすすめします。
紫外線対策をしっかり行う
本来メラニンは紫外線から肌を守るために出てくる物質です。
ハイドロキノンはメラニンを抑制する作用があるので、ハイドロキノン配合の化粧品を使った後は肌が無防備な状態になっています。そのような状態のときに紫外線を浴びると肌はいつも以上にダメージを受けるので、ハイドロキノンを使っているときは紫外線対策をしっかり行わなければいけません。
長期間の使用は白班の原因に
ハイドロキノンは、濃度6%以上で長期間使用を続けていたり、低濃度でも1年以上同じ場所に使用していると白斑が起こる可能性があるので注意が必要です。
ハイドロキノンは正しく使用すればシミの予防や改善に効果的な美白成分です。ハイドロキノンの使用方法を守ってシミのない美肌を目指してみてはいかがでしょうか。